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K-ボイス

【おすすめの本】KaBoS宮前平店

2017/10/11 17:52

「自閉症の僕が跳びはねる理由」 東田直樹著 角川文庫 9784044001506

皆さんは町や電車で奇声を発する自閉症の人を見た時に、どのような行動を取るでしょうか。見て見ぬふりをしますか、それとも気になってじろじろと見てしまいますか、若しくはその両方かもしれません。では、自閉症の人が叫んでいる時に何を思っているか、考えたことはあるでしょうか?その答えがこの本の中にあります。

著者の東田直樹は会話をすることすら難しいほど重度の自閉症者です。しかし、彼は文字盤やパソコンを使って自分の考えを表現することが出来ます。そうして著されたこの本には、健常者には想像もつかない自閉症者の考え方や感じ方が綴られています。

本文の殆どは、よくある質問に対する筆者の答えを記したQ&A方式で進んでいきます。ここでは「なぜ大きな声を出すのか」「なぜじっと出来ないのか」「自閉症についてどう思うか」といった、よくある簡単な質問が挙げられています。それに対する筆者の答えは健常者の考えとは大きく違います。ですが、一部の回答に共感を覚える方もいるかもしれません。また所々に挟まれる、著者の小説などからも自閉症者の持つ孤独と苦労を感じることが出来ます。

著者は自閉症者を文明というものを失った人たちだと述べています。皆様の身の回りにも多くの自閉症者が生活をしています。この本を読んで自閉症者の主張や考えを知ることが出来れば、これから自閉症と出会ったとき、違う見方ができるのではないでしょうか。現在角川文庫から、東田直樹の本が3冊発行されています。当店にもまだ在庫がございますので、ご来店の際は是非お手にとってみて下さい。

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