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【おすすめの本】『あっちがわ』 【本店】

2019/06/14 13:24

きのうと おなじ かえりみち、
しらないばしょに でてしまう。
きのうと おなじ おともだち、
どうして しらないこがいるの。
きのうと おなじ ぼくのかお、
なんだか ちがう きがするよ。
(冒頭より引用)

 こんな書き出しから始まる、ちょっと不思議で、とっても怖い絵本です。
 見開き一ページで一話が書かれていて、全部で15のおはなしが載っています。
 話も絵も全部怖い!!ゾクゾク、ぞわぞわ、じっとり、ヒヤッ・・・いろんな種類の怖さがたくさん詰まっています。怖いけれど、目が離せなくて、ドキドキしながらページをめくってしまいます。この絵本の世界に引き込まれれば引き込まれるほど、「あっちがわ」と「こっちがわ」の境界がだんだんわからなくなってきて・・・。
 個人的に特におすすめなのは、「みどりのしょうぼうしゃ」と「おえかき」。どんどんどんどん想像がふくらんで、私の想像の中では、とてつもなく怖いことになってしまいました。
 そして、最後の15話目「リフト」で恐怖のどん底に突き落とされたと思ったら、その次のページに待っているのは、救いなのか、さらなる恐怖なのか・・・。最後のページはもしかすると、読む人の想像力によって見え方が違うのかもしれません。ぜひ手にとって確かめてみてください。
 そしてもう一つ、この絵本の怖いのが、「思い出し笑い」ならぬ「思い出し怖い」があることです。なんだか、ふと思い出して、ゾクゾクッと怖くなるのです。怖くて、でも、ちょっと懐かしいような気持ちになりました。子どもの頃、怖い本を読んだときとか、怖い想像をしてしまったときに、背中がぞわぞわしてきて、壁に背中をくっつけながら本を読んでいた、あの頃の気持ちがよみがえりました。そういえば子どもの頃、私もこの絵本のような想像をしていた気がします。無限の想像力を秘めた子どもさんにひとりで読ませるのは危険かもしれません。一緒に読んであげてくださいね。そして案外、一緒に読んだ大人のほうが怖がってしまうのかもしれません。想像力はこの絵本をどこまでも怖い絵本にします。あぁ怖い・・・けれど、おすすめです。

『あっちがわ』作・絵イシズマサシ 岩崎書店 9784265081622

本店 樋口

【おすすめの本】『魔眼の匣の殺人』 【本店】

2019/02/22 16:55

デビュー作にして前代未聞のミステリランキング3冠達成、ミステリ界の話題をさらった『屍人荘の殺人』(今村昌弘著、東京創元社)。このたび、待望の続編『魔眼の匣の殺人』が発売されました!!  
 
 作品の舞台となる魔眼の匣の主は、予言者と恐れられる老女・サキミ。予言を外したことがないと言われるサキミがこう告げる。

 「あと二日のうちに、この地で、男女が二人ずつ四人死ぬ」
 

 そして、魔眼の匣に集まった男女九人。魔眼の匣と外部を繋ぐ唯一の橋が燃え落ちた後、一人が死に、残った者たちは魔眼の匣に閉じ込められる―。

 前作の『屍人荘の殺人』は、途中で○○○があったのですが、はたして今作は・・・。

 今作も読者を楽しませる仕掛け満載の作品です。最後の最後まで、いろいろぎっしり詰まっています!

 何を書いてもネタバレになってしまいそうなので、内容には触れないでおきますが、「今村昌弘、やっぱりすごい!!」、そう叫ばずにはいられない作品です。

 『魔眼の匣の殺人』から読んでももちろん楽しめますが、一ファンとして個人的には、できれば『屍人荘の殺人』から読んだほうが、いろんな楽しみが何割増しかになると思います。 

 個人的には衝撃度は『屍人荘の殺人』の方が高かったですが、満足度は『魔眼の匣の殺人』の方が高かったです!

 売場担当者激推しの一冊です!自信を持って心からおすすめいたします!!

『魔眼の匣の殺人』今村昌弘、東京創元社、9784488027964

 本店 樋口

【おすすめの本】『マスカレード・ホテル』KaBoSららぽーと柏の葉店

2019/01/14 21:10

1月18日より、映画『マスカレード・ホテル』が公開されます。

主演は長沢まさみと、意外にも初の刑事役となる木村拓哉!

その原作は、当代きっての人気作家東野圭吾による長編ミステリー小説で累計310万部突破の「マスカレード」シリーズの第一弾です。

連続殺人事件の犯行現場に予告された一流ホテルが舞台となり、なんと宿泊客全員が容疑者!
ホテルマンとして潜入捜査する主人公のエリート刑事・新田浩介が、彼の教育係に任命された山岸尚美と事件解決に奔走するというストーリーです。

映画公開に先駆けて、是非原作本をご覧下さい!

KaBoSららぽーと柏の葉店

【KaBoSアピタ敦賀店のおすすめ!】

2019/01/10 11:55

『キャシーといっしょに ハワイアンキルト』


隔週刊で刊行される新シリーズはハワイアンキルト!
大人気のキャシーさんといっしょに毎号ついてくるキットを
使って作品を作っていくソーイングキットシリーズです。


定期購読も承り中です。

<BR>@kabostsuruga_a

【『羊と鋼の森』 文庫版 発売!!】本店

2018/02/15 10:05

『羊と鋼の森』 宮下奈都著、文春文庫、702円、9784167910105

宮下奈都さんの本屋大賞受賞作『羊と鋼の森』の文庫版がついに発売になりました!

初めて読んだ時の、冒頭から一気に引き込まれる感覚も、読み進めるうちに心と身体にまで物語がしみわたる感覚も、すごく鮮明に覚えています。
前を向いて進んでいる時にも、ちょっと立ち止まってしまった時にも、これから歩み出す時にも、きっとその時の心に寄り添ってくれるような作品だと思います。

単行本で既に読んだという方も、大切な方への贈り物にいかがでしょうか?
文庫版のカバーデザインも、かわいくてやさしい雰囲気で素敵です。

売場担当者が心からおすすめいたします。
この作品がたくさんの人の心に広がりますように、そう願っています。

また、文庫版『羊と鋼の森』の発売にあわせて、文春文庫「大切な人へ贈る本」フェアを開催中です。
5作品に宮下奈都さんのおすすめコメントPOPが付いていますので、こちらもぜひご覧ください。

本店 樋口

【宮下奈都さんの新刊エッセイ集 入荷しました!『緑の庭で寝ころんで』】本店

2017/12/13 10:55

宮下奈都さんの新刊エッセイ集『緑の庭で寝ころんで』が発売になりました!!
福井新聞社『fu』で連載の「緑の庭の子どもたち」4年分が完全収録されているほか、本屋大賞受賞についてや、読書日記、単行本初収録の創作など、宮下さんのあゆみがたくさん詰まった宝箱のような1冊です。

やさしくて、穏やかで、おもしろくて、ふんわりとやわらかいのに、どこか凛としていて・・・個人的な印象ですが、まるで宮下さんの人柄そのものみたいな雰囲気のエッセイ集だと思います。
読んでいると、宮下さんや宮下さんのご家族、いろんな人たちの笑顔が浮かんできて、こちらも自然と笑顔になりました。
3人の子どもさんたちが、素直でおもしろくて、すごくかわいいです。特に娘さんのかわいさ!何度も笑い、何度も癒されました。

笑顔とよろこび、そして、しあわせいっぱいのエッセイ集です。しあわせって、思ったよりもすぐ近くにあるものなのかもしれません。そんなことを思って、なんだかワクワクしてきました。

宮下さんファンの方がこのエッセイ集を読めばきっと、今よりもっと宮下さんのことが好きになると思います。宮下さんの小説を読んだことのない方が読めばきっと、宮下さんの小説を読んでみたくなると思います。担当者が心からおすすめいたします。

『緑の庭で寝ころんで』、実業之日本社、1728円、9784408537177

【おすすめの本】『屍人荘の殺人』本店

2017/11/27 18:25

今年読んだミステリの中で、個人的には断トツのおもしろさでした!
とにかく、とにかく、読んでみて下さい!

大学生・夏休み・合宿・ペンション・密室・・・と言うと、なんだか、ミステリにありがちなキーワードで、なんとなく展開が予想できますよね?
この作品も、こんなキーワードの通りに話が進んでいくのです・・・が!!
途中で「まさかの展開」が・・・この「まさかの展開」が本当にとんでもない!(いい意味で)
正直、一瞬、「えーーっ、そっち!?」と思いましたが、読み進めるうちに、あまりのすごさに心臓がバクバクしました。おもしろすぎてバクバク、これは今とんでもなくすごいミステリと出会っているのではないかという興奮でバクバク、「まさかの展開」が起きてからはページをめくる手がとまらず、一気読みでした。

キャラ、設定、この展開でしかありえない謎、動機、どこをとってもすごすぎて、惚れ惚れしてしまいます。
読めばきっと、強烈に印象に残るミステリになると思います。この作品と出会えたことは、私の中ではひとつの大きな出来事になりました。
さっきから何度も「すごい」という言葉を使っていますが、本当に、本当に、すごい作品です。
担当者が自信を持って、猛烈におすすめいたします。読むときっと、誰かに自慢したくなるくらいのおもしろさだと思います。たくさんの人に読んでもらいたいので、もし誰かに自慢したくなったら、ぜひ自慢して、この本をどんどんおすすめして下さい!!

最後にひとつ、この作品を最大限に楽しんでいただくために、本の最後のほうに載っている参考文献のページは先に見ないほうがいいと思います。あと、これは先に見てしまっても大丈夫なのですが、冒頭の登場人物紹介のページで、もしもちょっと気になる箇所があったとしても、できるだけ考えずにスルーして読み進めて下さい。登場人物は多めですが、それぞれ覚えやすい名前になっているので、個人的には登場人物紹介は読まなくても大丈夫なくらいだと思います。

『屍人荘の殺人』今村昌弘、東京創元社、1836円、9784488025557


本店 樋口

【おすすめの本】SuperKaBoS鯖江店

2017/11/20 17:23

『2.43 清陰高校男子バレー部 代表決定戦編@』
壁井ユカコ 集英社 978-4-08-745660-8

福井県を舞台にした壁井ユカコさんの大人気青春スポーツ小説『2.43』シリーズ。
単行本2冊目の『2.43 清陰高校男子バレー部 second season』がついに文庫化!

代表決定戦編≠ニ改題し11月に@巻が、12月にA巻が発売予定です。
(文庫化で二冊に分かれました)

単行本には収録されていない短編もあります。
表紙は山川あいじさん書下ろしです。

ライバル校福蜂工業高校<Gースで主将・三村統とマネージャー越智光臣。
彼らの登場でこの物語は清陰高校≠セけのものではなくなります。
どちらにも負けられない理由がある。
背負ったものがある。
それぞれの想いを受け止めて読み進めたあなたが、物語の終盤でどちらを応援したくなるのか・・
是非読んで確かめてみてください!

みなさまの御来店をお待ちしております。

SuperKaBoS鯖江店 峯森

【おすすめの本】KaBoS宮前平店

2017/11/06 9:34:

人生は選択の連続である。

これは我々の実生活においてそうであるように、物語の登場人物たちにとっても変わることはない。物語の重大な局面において選択を迫られた際、多くの場合(もちろんそうでないものも多数あるが)、主人公たちは勇気ある決断―倫理的に正しい選択でもって前へと進んでいく。しかし、誰もがその選択をできるわけじゃあない。

『恥知らずのパープルヘイズ』。この作品はそのような選択をできなかった少年の物語である。

本作は人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ小説であり、主人公たちのチームからドロップアウトしてしまった少年が、その時の自らの選択、ひいては今までの人生を振り返りながら自らのあり方を模索していく様が描かれている。

原作コミックをすでに読んでいることが大前提となる、という点で若干ハードルの高い作品ではあるものの、そこで描かれていることは誰もが共感出来うるであろう、非常に普遍的なものとなっている。
一方で原作のファンが読んでも「今自分が読んでいるものは作者も違えばコミックでもない、だが確かに『ジョジョ』である。」という実感を十分に得られるほど、原作の世界観に忠実に書かれているおり、違和感なく読み進めることができる。また、この度の文庫版巻末にて収録された解説も非常に読み応えのあるものとなっている。
原作コミックを読んだことのない人にもおすすめしたいところではあるが、まずは原作履修済みの方ならばぜひとも手にとっていただきたい一冊。

【おすすめの本】KaBoS宮前平店

2017/10/11 17:52

「自閉症の僕が跳びはねる理由」 東田直樹著 角川文庫 9784044001506

皆さんは町や電車で奇声を発する自閉症の人を見た時に、どのような行動を取るでしょうか。見て見ぬふりをしますか、それとも気になってじろじろと見てしまいますか、若しくはその両方かもしれません。では、自閉症の人が叫んでいる時に何を思っているか、考えたことはあるでしょうか?その答えがこの本の中にあります。

著者の東田直樹は会話をすることすら難しいほど重度の自閉症者です。しかし、彼は文字盤やパソコンを使って自分の考えを表現することが出来ます。そうして著されたこの本には、健常者には想像もつかない自閉症者の考え方や感じ方が綴られています。

本文の殆どは、よくある質問に対する筆者の答えを記したQ&A方式で進んでいきます。ここでは「なぜ大きな声を出すのか」「なぜじっと出来ないのか」「自閉症についてどう思うか」といった、よくある簡単な質問が挙げられています。それに対する筆者の答えは健常者の考えとは大きく違います。ですが、一部の回答に共感を覚える方もいるかもしれません。また所々に挟まれる、著者の小説などからも自閉症者の持つ孤独と苦労を感じることが出来ます。

著者は自閉症者を文明というものを失った人たちだと述べています。皆様の身の回りにも多くの自閉症者が生活をしています。この本を読んで自閉症者の主張や考えを知ることが出来れば、これから自閉症と出会ったとき、違う見方ができるのではないでしょうか。現在角川文庫から、東田直樹の本が3冊発行されています。当店にもまだ在庫がございますので、ご来店の際は是非お手にとってみて下さい。