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2017/12/13 10:55 【宮下奈都さんの新刊エッセイ集 入荷しました!『緑の庭で寝ころんで』】本店

宮下奈都さんの新刊エッセイ集『緑の庭で寝ころんで』が発売になりました!!
福井新聞社『fu』で連載の「緑の庭の子どもたち」4年分が完全収録されているほか、本屋大賞受賞についてや、読書日記、単行本初収録の創作など、宮下さんのあゆみがたくさん詰まった宝箱のような1冊です。

やさしくて、穏やかで、おもしろくて、ふんわりとやわらかいのに、どこか凛としていて・・・個人的な印象ですが、まるで宮下さんの人柄そのものみたいな雰囲気のエッセイ集だと思います。
読んでいると、宮下さんや宮下さんのご家族、いろんな人たちの笑顔が浮かんできて、こちらも自然と笑顔になりました。
3人の子どもさんたちが、素直でおもしろくて、すごくかわいいです。特に娘さんのかわいさ!何度も笑い、何度も癒されました。

笑顔とよろこび、そして、しあわせいっぱいのエッセイ集です。しあわせって、思ったよりもすぐ近くにあるものなのかもしれません。そんなことを思って、なんだかワクワクしてきました。

宮下さんファンの方がこのエッセイ集を読めばきっと、今よりもっと宮下さんのことが好きになると思います。宮下さんの小説を読んだことのない方が読めばきっと、宮下さんの小説を読んでみたくなると思います。担当者が心からおすすめいたします。

『緑の庭で寝ころんで』、実業之日本社、1728円、9784408537177

2017/12/12 12:24 【もうすぐクリスマス】SuperKaBoS新二の宮店

《 もうすぐクリスマス。
  KaBoS新二の宮店では、みなさんからサンタさんへの
  お手紙を募集しています。
  お店の入り口にある紙にサンタさんへお手紙をかいて
  クリスマス☆ツリーに貼り付けてください。
  きっとサンタさんが見にきてくれますよ♪ 》

2017/12/11 6:08: 歴史への招待 80) 呉漢

呉漢は、漢(前漢)末期南陽郡苑県の人で、城外の彭(ほう)氏の農場で働く雇人に過ぎなかった。
「赤貧洗うがごとし」。父はすでに亡く、母と兄、弟の四人暮らしだが、食費の負担を減らすために農場の長屋に住み込みで働いていた。

家を支えるために働き続けるしかない呉漢には、何の希望もない。しかし己の境遇を嘆くこともなく、他に怨嗟の目を向けることもなく、ただ黙々と耨(くわ)を振い土だけを見ていた。

そんな呉漢を、彭氏の長子彭寵を訪れた、彭寵の学友潘臨(はんりん)が見ていた。
潘臨は、呉漢に「たまには天を仰ぐべき。それでなくば地をうがつほどみつめるべきである。人が念う力は、小石を黄金に変える」と言った。

潘臨の儒者風の言動が気に入らず、腹を立て、またわが身の学のなさを痛感し哀しみに覆われた呉漢だったが、潘臨が彭寵に呉漢の働きぶりと人柄を好感をもって伝えたため、彭寵に認められ農場の若者を監督する立場になった。

立場が人を育てる。それまで人とのかかわりを拒むかのように寡黙で、ただ黙々と耨を振うだけの呉漢だったが、若者達には厳しく接しつつも、またよく彼らの話の聞き役となった。
呉漢には、人を見抜く目と人を引付ける力がある。
特別のことをしているようには見えないが、農場内の雰囲気が変わり、若者たちだけでなく、皆がきびきび働くようになり、農場は豊作となった。

この後、漢(前漢)は王莽の簒奪により新に変わった。
ある日、郷里の父老に供なわれ県庁に赴くと、意外にも亭長(官吏の休息所所長兼警察署長)に任命された。
これも、新野県の県宰(県令)となった潘臨の推挙によるものだった。

亭長は、訴訟なども取り扱うので司法の知識がいる。農場で知り合った不思議な知識人、祇登(きとう)先生が助けてくれた。その他従者となって呉漢を支えたのも農場で共に働いていた角斗と魏祥だったが、この三人は、この後も終生呉漢と共にあり、掛け替えのない師であり友となる。

亭長としての生活に馴染んだかと思う間もなく、故あって亭長を辞めざるをえなくなるが、紆余曲折を経て、北の彼方幽州安楽県の県令になる。
田舎の警察署長が、いきなり市長になったようなものだが、これも農場時代の友人、韓鴻の推挙によったのだ。

王莽の新は、急激な改革の嵐をもたらし、たちまち民心を失い各地で反乱が興る。
その中に、南陽の劉氏兄弟があった。弟劉秀は、王莽の新を滅ぼし皇帝として立った一族の劉玄に兄を誅されたが、恨みの色すら見せず更始帝のために働き、功を誇ることがない。

河北平定の為、幽州の南、冀州まで軍を進めていた劉秀だったが、邯鄲に漢の成帝の末裔を称する劉子輿が立ち、たちまち華北を席巻し、劉秀は窮地に陥った。

その時、呉漢は風聞に惑わされることなく、冷静に両者の行動を見極め、劉秀支援にまわった。
幽州の騎兵を率いた呉漢らの救援を得た劉秀は、劉子輿を倒し、皇帝として立つ。
人との出会いが、人の運命をも変える。劉秀は、呉漢を得たことで漢(後漢)を復興し光武帝となり全国を再統一した。
呉漢も、劉秀との出会いにより、後漢の大司馬(国防大臣)にまで昇る。
皇帝を信頼し、信頼され、一途に国と民を思い続けることで、呉漢は小石から黄金にかわったのだった。


「呉漢」上巻 宮城谷昌光著 中央公論新社 978412005018
「呉漢」下巻 978412005019


橋本